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アマチュアにプロV1は無意味!〜ゴルフボールの不都合な真実

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ゴルフボールという商品は、クラブよりも更に価格差が大きく、一球100円台のリーズナブルな物から、千円近くする高価な球まで様々です。そして安いボールは「ディスタンス系」、高いボールは「スピン系」と分類されています。

※有名なスピン系ボール;プロV1(タイトリスト)、Zスター(スリクソン)、クロムソフト(キャロウェイ)、TP5(テーラーメイド)、ツアーBX(ブリジストン)、など

ディスタンス系という名前からして「スピン系より良く飛ぶボールなのだ」と誤解されがちですが、実は2010年代以降になって飛距離性能の差はほぼ無くなっています。スピン系のボールは、飛距離もスピン性能も高い、つまり総合的に高性能な球なので値段も高価なのです。ディスタンス系という名称は、安価なボールに(商業的観点から)無理やり名前を付けているだけに過ぎないのです。

ゴルフボールのタイプ別比較
  飛距離性能 アプローチ
スピン性能
耐久性 販売価格
(1球単価)
スピン系 × 高い(400円以上)
ディスタンス系 安い(200円前後)
※練習場の球 × × とても安い(100円未満)

ちなみに、スピン性能というのは「アプローチなどヘッドスピードが遅い時でのスピンの掛かりやすさ」を示します。ですからスピン系のボールだからといって、ドライバーが左右に曲がりやすくなる訳ではありません。ドライバーで打った時と弱いショットで、ボールの歪み具合が異なるので、アプローチ時だけ都合良くスピン量を増やせるのです。

ではアマチュアゴルファーでも、タイトリスト「PRO V1(プロブイワン)」のようなスピン系ボールを使うべきなのか?と問われれば、そうとも言えません。特に初心者やアベレージゴルファー(スコア100前後)に限定すると、プロV1のような高価なスピン系ボールを使う必要性は全くありません。コスパが悪すぎるので、むしろ「絶対に選ぶべきではない」とさえ言えます。

★初心者にスピン系ボール(プロV1等)は無意味!

その理由は、アベレージゴルファーのプレースタイルでは、スピン性能を生かせる場面が全くといっていいほど存在しないからです。

タイトリストのプロV1が、プロゴルファー使用率ナンバーワンに居続けられたり、他のプロもほとんどがスピン系ボールを利用している理由は、トーナメント仕様のグリーンが速すぎるからです。マスターズや全米オープンなど、メジャートーナメントでのグリーンの速さは、スティンプメーターの数値で14フィート位な事もざらにあります。

一方で、一般のアマチュアゴルファーがプレーするグリーン〜特にアコーディアやPGM系列のような安価なゴルフ場では、スティンプメーターは9フィート前後に過ぎません。この数値だけでも1.5倍は違う訳ですが、それ以外にも「コンパクション(グリーンの固さ)」もプロのトーナメントの方が遙かに硬いので、体感的なグリーンの速さは2倍以上です。


※全米オープン仕様のグリーンの速さを伝える動画

プロゴルファーは超高速グリーンにボールを止める必要があるため、スピン系ボールを「使わざるを得ない」という事情があるのです。トッププロ達は、グリーン周りから「キュキュッ」とブレーキの利いたアプローチを見せたりしますが、あれはそうしないとボールが止まらない状況だからなのです。

自然にタメの効いたスイングが出来て飛距離が伸びる!?

一方で、アマチュアが普段プレーするゴルフ場の平均的コースセッティングでは、スピン系ボールの性能を生かさないと寄せる事は不可能だ・・・なんて状況は基本的にありません。何より、アベレージゴルファーはスピンで止める打ち方などせず、ランニングアプローチやパターで転がす事を優先すべきですから、余計にスピン系ボールなど「無用の長物」なのです。

※もし「ディスタンス系だと止まらない」と嘆くアマチュアゴルファーがいれば、その人は攻め方がおかしい、コースマネジメントが破綻しているだけです。ディスタンス系では絶対止まらない状況というのは、そもそもアマチュアの腕前ではどうあがいても寄せ切れません。

アマチュアにはスピン系ボールなど無意味だという事は、メーカーにとっては知られたくない「不都合な真実」と言えるでしょう。ネットで検索しても、またYouTube動画を探しても、ほとんど全て「スピン系ボールを使うべきだ」というステマ情報しか出て来ません。これもまた、プロゴルファーやユーチューバーはメーカーから提供を受けていたり、アフィリエイト(物販)目的のサイトなのが理由です。値段が高いスピン系ボールを、己の利益のためにごり押ししているだけのゴミ情報ですね。

無論ですがアマチュアゴルファーでも、プロを目指している練習生や、クラチャンやアマの大会で優勝を目指すバリバリの競技ゴルファーになると、スピン系ボールを使う必要性も出てくるでしょう。しかし、それ以外の大半のアマチュアゴルファーには無用の長物です。

なお「スピン系でもロストボールなら安くて良いのでは?」という意見もあるでしょう。確かにプロV1でも、ロストボールなら一球100円程度の水準でも売られていたりしますから、コスパは劇的に良くなります。ですが、安すぎるロストボールは、状態に難があるもの(傷がついている等)や、同じプロV1でも年代・バージョンが違う物が混じっていたりするケースもあるので要注意です。

そして絶対にやってはいけないのが、色んなメーカーの球が混じったロストボールセットを買う事や、ボールの種類を短期間でコロコロ買える行為です。ゴルフボールは、メーカー毎の性能差などほぼ無くなっており、プロV1だろうがZスターやクロムソフトだろうが飛距離やスピン性能は互角です。但し「打感」はかなり違ってくるので、球を変えるとパターの距離感が狂うので、ある程度の期間は同じボールを使い続けるべきです。

アマチュアにプロV1は無意味!まとめ
・プロゴルファーが使う「スピン系ボール」は高性能だが値段も高い
・アベレージゴルファーがスピン性能を試される場面など皆無である!
・コスパが良いディスタンス系で十分である

初心者やアベレージゴルファーは、OBや池ポチャで頻繁にボールを無くします。下手な人だと1ラウンドに10球以上紛失することも珍しくないので、新品のスピン系ボールなど使っていたら、ラウンド料金よりもボール代の方が高くつく羽目に陥ります。ほとんどのアマチュアゴルファーは、安くてコスパの良いディスタンス系ボールで十分ですよ。

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