ゴルフ72のコツ
初心者でもお金を掛けず、最小限の練習でゴルフが上達するコツを紹介します。

長尺ドライバーのメリット(飛距離アップ)とデメリット

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ゴルフで飛距離を伸ばす要素で、最も重要なのがヘッドスピード(HS)を上げる〜つまりクラブを振る速度を速くする事です。ヘッドスピードと最大飛距離は比例関係にあり、ドライバーの場合は概ねHSの6倍が、物理的な最大飛距離になります。ヘッドスピードが40m/sなら240ヤード、45m/sなら270ヤードが、理論上の最大飛距離になります。ミート率が最高で、打ち出し角度やスピン量が適正だった場合なので、あくまで「最大」の飛距離という意味です。

★最大飛距離はヘッドスピードの6倍

ヘッドスピードを上げる方法は、基本的には柔軟性や筋力などフィジカルを鍛えるしかありません。しかし、裏技的に誰でも簡単にHSを上げる方法もあり、それが長いクラブ〜いわゆる長尺ドライバーを使う事です。


※フォーティーンドライバー 47インチ (SR) ロフト角:10.5度

物理的に言うと、クラブの長さが1インチ(2.54cm)伸びれば、ヘッドスピードは平均1m/sアップします。そして市販されている一般的なドライバーの長さは、ほとんどのクラブで45〜46インチの間ですが、ルール上は48インチまでOKなのです。よって一部で売られている長尺ドライバー(長さが47〜48インチ)を使えば、身体能力ははそのままでもヘッドスピードが2m/sほどあがり、飛距離は最大12ヤードほど伸びる計算になります。

長尺ドライバーのメリットは、このように誰でも最大飛距離を伸ばせる事にあります。

例えば・・・皆さんは大槻義彦教授という方をご存知でしょうか?早稲田大学の教授で、テレビで物理的・科学的にオカルトを完全否定するキャラとして有名になった人物です。大槻教授は60歳を超えてからゴルフにハマり、ベストスコアは72という腕前だそうです。近年はエイジシュート(年齢よりも少ないスコアで上がる)を何度も達成されているそうですが、その原動力が加齢による飛距離ダウンを補う長尺ドライバーだという事です。

高齢者のゴルファーは、肉体の衰えによる飛距離ダウンが最大の悩みです。大槻教授曰く「70歳を超えると毎年ヘッドスピードが約1m/sずつ落ちていく」のだそうです。この悩みを解消できる訳ですから、高齢ゴルファーにとっては長尺ドライバーメリットは極めて大きいと言えます。

最大飛距離が伸びても、スコアが良くなるとは限らない・・・

このように、高齢者や女性などフィジカルに限界のある人でも、簡単に飛距離アップが望める長尺ドライバーですが、デメリットもある事には注意が必要です。

まず、長尺で伸びるのはあくまで「最大飛距離」であり、平均飛距離が伸びるとは限りません。想像がつくとは思いますが、クラブが長くなるとそれだけ芯で捉える事が難しく、またヘッドの入射角も乱れやすいので、打ち出し角やスピン量を適切に保つ難易度も高いです。

このため、ミスショット・カス当たりも増えやすいので、下手な人が長尺ドライバーを使えば、むしろ平均飛距離は落ちてしまうデメリットが発生しやすいです。つまり、フィジカル強化は不要で最大飛距離は伸ばせるものの、平均飛距離をアップさせるには練習して長尺を扱いこなす必要があるのです。

★長尺のデメリットその1=下手な人だと平均飛距離は落ちる

また、当然ながら方向性も落ちるので、フェアウェイキープ率は下がり、OBは増える可能性が高いです。よって、最大飛距離は伸びても、むしろスコアは悪くなるリスクも高いのです。

ゴルフでは飛距離が伸びた方が有利ではありますが、それ以上に正確性・方向性のほうが遙かにスコアへの影響が大きいのです。それが証拠に、プロゴルファーで長尺ドライバーを使う人はほぼ居ません。国内の男子プロなどはむしろ、44インチ程度のやや短めのドライバーを使う人が多い位です。

★長尺のデメリットその2=スコアが良くなるとは限らない

逆にドラコン専門のプロゴルファーは、上限ギリギリの48インチのドライバーを使う人ばかりです。一般的にドラコン競技は、6球打って最大の飛距離を競うので、5発OBを打っても1球だけ飛べばOKな事が理由です。少しでもスコアを良くしたいのであれば、高齢ゴルファーなどの例外を除けば、長尺はマイナスに働くリスクが高いと心得ておくべきです。

★長尺のデメリットその3=キャディバッグに入らない

最後にもう一つ言うと、長尺ドライバーはシャフトが長すぎて、通常のキャディーバッグには収まらないのもデメリットだと言えます。これは、キリン君のようなキャディーバッグを延長するキッドを買えば、簡単に解決できる問題ですが、一応はご注意を。

長尺ドライバーのメリットとデメリットまとめ
・長尺ドライバーにすると最大飛距離が10〜12ヤード伸びる
・但しミート率等が下がり、使いこなせないと平均飛距離は下がる!
・方向性が悪化するので、スコアが良くなるとは限らない

このようなデメリットを承知の上で、それでも長尺ドライバーを使ってみたいという人は、ぜひ市販されている長尺ドライバーを購入して下さい。現状のドライバーを長いシャフトに付け替えても長尺にできるのですが、クラブのバランスが悪いので扱いづらくなるはずです。

   

ゴルフクラブのリシャフトは、はっきり言って値段が高すぎる=コスパがとんでもなく悪い行為なので、当サイトではお勧めしていません。そのうえ、クラブのバランスが悪化して打ちにくくなる可能性大なので、長尺だろうが短尺だろうが、元々そういうコンセプトで設計されているクラブを買うのが絶対です。

リシャフトのメリットを得られるのは、スイングが完成されたプロゴルファーやシングルレベルのトップアマの人だけであり、それ以外のアマチュアゴルファーには無用の長物ですよ。

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