ゴルフ72のコツ
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別売りウェッジの最適な選び方

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市販されているアイアンセットは通常、5番から9番とPW(ピッチングウェッジ)の6本というのが基本です。ところが、ゴルフでスコアを良くするには、ピッチングウェッジよりも短い(ロフト角の大きい)ウェッジも絶対に必要です。

ゴルフでは100ヤード以内のショットで距離を打ち分ける事は、スコアアップに極めて重要です。100ヤード以内を全てピッチングウェッジで打つのは、アマチュアには難易度が高いですし、バンカーショットはもっとロフト角の大きいクラブ(サンドウェッジ)が必要になります。

そのようなウェッジは別売りのものを各自購入する・・・というのが日本のゴルフスタイルとなっているので、初心者の人は選び方に悩む人が多いです。このページでは、初心者でも失敗しない、最適な別売りウェッジの選び方を紹介してみます。最初にポイントとなる要素をまとめると・・・

別売りウェッジ選びで見るべき基準
・ロフト角
・ソールの厚さ
・持った時の貴方が感じるフィーリング
※初心者はこの3つ以外の要素は無視してOK!

となります。まず、選び方の基準となるのは「ロフト角」です。別売りウェッジには『バンス角』の違いもありますが、上級者だけが気にするものであり、初心者にはほぼ無関係です。また別売りウェッジのシャフトは全てスチール製で、カーボンシャフトのウェッジは基本的に存在しないですが、もしアイアンセットのオプションでカーボンシャフト製のAWやSWなどが存在するなら、それで揃える方が良いと思います。

一部にはスピン性能の良さをウリにしているウェッジもありますが、現在市販されている新品クラブは、基本的に2010年の溝規制(スピン性能が低く抑えられた)をクリアしたものばかりなので、劇的な差は生まれないです。値段が一本2万円以上するような高価なウェッジもありますが、はっきり言ってどれだけ性能差があるのか眉唾物で、初心者には無用の長物でしょう。

従って、これから話すロフト角のギャップが目的通りであれば、後はソールの厚さと、持った時の貴方のフィーリング(見た感じで打ちやすそうか?重さがしっくり来るか?等)だけを基準にしてOKです。

但し、ソールがやたらとぶ厚いウェッジは、後述するバンカー専用のサンドウェッジと同等の構造なので、バンカーショットは打ちやすいですが、普通のライからはトップシャンクのリスクが高く、打つのが難しいので要注意です。

サンドウェッジ〜初心者はバンカー専用

最初に考えるべきは、どんなクラブセッティングだろうと必須になるサンドウェッジです。一般的にはロフト角58度前後のものをサンドウェッジとして使われますが、当サイトでは、初心者はバンカー専用のサンドウェッジを使う事をお勧めしています。

58度のウェッジだと「フェースを開いてオープンスタンスでボールの手前の砂を打つ」という、通常のショットとは異なる方法でバンカーショットせねばなりません。しかしバンカー専用サンドウェッジは、普通に振るだけでも簡単に砂ごと球を飛ばせるので、初心者には最適です。


※左がバンカー専用のサンドウェッジ。ソール幅が非常に分厚い

但し問題もあります。バンカー専用のサンドウェッジは、ソールがとても分厚くできていて、かつ非常に重いので、バンカー以外の場所から打つのはかえって難しいです(ソールが跳ねてトップシャンクが起きやすい)。よって高く上げるショット用にもう一本、通常の58度前後のウェッジが欲しいですから、14本というクラブ制限の余裕が1本分無くなります。それでも初心者の人には、まともに打てる確率が非常に低いスプーン(3番ウッド)を抜いて、バンカー専用サンドウェッジを入れる事をお勧めします。

PWとSWの間〜アプローチウェッジの選び方

次に、58度のウェッジとピッチングウェッジとの間のクラブです。通常、初心者〜中級者向けのアイアンセットのPWはロフト角が42〜46度の間であり、58度のウェッジの間のギャップが大きすぎるので、最低1本〜出来れば2本ほど、この間のロフト角のウェッジを購入すべきです。

PWが平均値である44度だとして、一般的に多く使われるのが52度のアプローチウェッジ(AW)です。これで

PW(44度)〜AW(52度)〜SW(58度)

というセッティングになります。これでも悪くはないですが、若干PWとAWの間のギャップが大きいです。これだけ角度差があると、フルショットの飛距離は30ヤード以上のギャップが生まれるので、微妙な打ち分けが難しくなります。そこで48〜50度位のクラブ(「GW(ギャップウェ)などとも呼ばれる)を入れるのが有効な作戦です。

PW(44度)〜GW(48〜50度)AW(52〜54度)〜SW(58度)

このようなセッティングにすれば、100ヤード以内の距離の打ち分けが行いやすくなります。但しウェッジを4本(バンカー専用サンドウェッジも入れるなら5本!)も入れる事になるため、5番ウッドなど更に他の長いクラブを省かざるを得なくなるのがデメリットです。また、ロフト角50度未満の別売りウェッジは、あまり売られておらず、小さなお店だと在庫が一本もないケースすらあり、気に入るクラブを探しづらい事も問題です。

60度以上あるロブウェッジは難しい

最後に、SWよりも更にロフト角が大きい、60度以上の別売りウェッジについて。一部では、ロブウェッジなどと呼ばれる64度とか70度とかの、超ロフトが大きいクラブもあったりします。

当然、球は非常に上がりやすいのですが、実は非常に扱いが難しいです。ゴルフクラブは、ロフト角が大きいほど左右の曲がりは小さくなりますが、上下の打点のズレやクラブの入射角(インパクトロフト)がシビアになり、距離の打ち分けが極端に難しくなってきます。ダフったりトップした時の被害も大きいです。

フィル・ミケルソンばりの高いロブショットはゴルファーの憧れではありますが、少しでも打点がずれたら大惨事になりかねない、リスクの高いショットです。

とことん遊びのゴルフをしたい人はともかく、少しでもスコアを良くしたいと思っている人は、60度以上のウェッジは使わない方が無難だと思います。58度のウェッジで無理な場面のロブショットは、アマチュアゴルファーはトライすべきではない「無謀なチャレンジ」です。

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