ゴルフ72のコツ
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フェースローテーションとアームローテーションの違い

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ゴルフスイングで大きなポイントとなるのが、クラブフェースの開閉です。ゴルフ雑誌やレッスン書籍などで、しばしば「フェースを開閉させない」というような表現が使われますが、そこで使われている写真を見れば、明らかにフェースが回転している場合があります。

実は日本のゴルフレッスンでは、本来全くの別物である「フェースローテーション」と「アームローテーション」を混同して使われているケースが非常に多いです。当サイト管理人が、日本のゴルフレッスンで最も間違っている部分だと思うので、違いを矯正してみます。

まず大前提として、ゴルフでフルスイングする際には、基本的にフェースは90度開いて閉じるので、フェースを開閉させずに振るなんて事は不可能です(一部の例外は文末にて)。

以下で、この刀を持った人型の模型を使って、ゴルフスイングを真上から見た写真を見ながら解説します。刀にクラブヘッド代わりのパーツを付けて、ゴルフクラブに見立てています。


【図1】アドレス時、フェースは飛ばす方向を向いている

上の【図1】のように、アドレス時にはクラブフェースは左(飛球線方向)に向いています。しかし下の【図2】のように、バックスイングすると身体は約90度右に回転しますから、腕を何もしなければ、クラブフェースも90度回転して、正面を指します。


【図2】身体が90度回る事で、フェースも90度回って正面を向く

この【図2】から腕を真っ直ぐ右肩の方へ振り上げると、下の【図3】のようにゴルフスイングのトップの形になります。クラブヘッドは上下反転しますが、フェースは正面に向いたままです。


【図3】図2から腕を上げれば、フェースは正面を向いたまま

つまりゴルフスイングでは基本的に、テイクバック〜トップでクラブフェースは90度開き、ダウンスイング〜インパクトで再び90度閉じる事になります。冷静に考えれば当たり前ですが、身体が90度回転する訳ですから、フェースの向きも90度変わるのは当然です。これがゴルフスイングにおける、フェースローテーションの真実です。

★ゴルフスイングではフェースは90度開閉するのが当然

ですから間違ったゴルフレッスンで語られるように「フェースを開閉させないで振る」なんて事はありえないのです。

アームローテーション=フェースを90度以上回転させる事

一方、図2から図3のように腕でクラブを持ち上げる際、前腕を時計回りに回転させることが、アームローテーションです。アームローテーションさせれば、【図4】のようにトップでクラブヘッドは背中の遙か後方へ上がり、いわゆるレイドオフのトップが作れます。


【図4】クラブは背中の後ろ側へ大きく離れたトップになる。

桑田泉プロや森守洋プロや雑巾王子らのように、腕を回してフェースを開閉させろ、と教えるタイプのレッスンは、このアームローテーションを積極的に使うというスイング理論です。腕を時計回りに回してレイドオフのトップを作れば、確かに格好の良いゴルフスイングっぽく見えますし、スイングの軌道がフラット(横振り)になるので、上下の打点のミスに強くなります(ザックリやチョロになりにくい)。

しかしアームローテーションを使うと、クラブフェースは90度以上(概ね120度前後)開閉することになるため、インパクトでスクエアに戻す事が困難になります。上下のミスには強いものの、左右への曲がりが大きくなるという弱点があるのです。

何より現代のクラブはヘッドが大型化しており、物理的にフェースを開閉させにくい構造となっています(慣性モーメントが大きい)。アームローテーション理論の源流=ベン・ホーガンの時代(1950年前後)は、クラブヘッドが現代よりも遙かに小さかったため、開閉させやすかったのです。ですから現代では、アームローテーションを行わず、フェースをあまり開閉させないスイングが適しているのです。

フェースを開閉させない=アームローテーションしないという意味

冒頭で日本のゴルフレッスンが混同していると指摘した「フェースを開閉させないで振る」というのは、アームローテーションを行わず『フェースを90度以上開閉させないで振る』というのが、正確な表現なのです。身体が90度回転するため、90度のフェース開閉は必ず起きますが、前腕を回してそれ以上回転させるような事をさせない、という意味なのです。

現代で流行の「シャットフェース」というのも、アームローテーションを行わず(ゼロではないが)フェースの開閉量を抑えたスイングです。当サイト管理人も、一般的なアマチュアゴルファーは、アームローテーションを行わないスイングにすべきだと考えます。

誤解なきよう言っておきますが、アームローテーションを行うスイングが間違いだという訳ではありません。現代のゴルフクラブでも、アームローテーションを使う打ち方で成功している人は、プロアマ問わず沢山居ます。例えば2017年のマスターズ優勝者=セルヒオ・ガルシアは、レイドオフのトップからアームローテーションを非常に大きく使うスイングで、インパクト前後で非常に大きくフェースが開閉していますが、正確なショットを打っています。

ですが、アームローテーションを使う打ち方は、とにかくマスターするまでに時間が掛かります。ただでさえアベレージゴルファーは、振り遅れのスライスが頻発する人が大半なのに、アームローテーションすればフェースが開いたプッシュアウトスライスを更に誘発します。

練習量が限られる一般のアマチュアゴルファーは、たとえシャフトクロス(オーバースイング)に見えても、アームローテーションという余計な動きを省いたスイングにする方が、明らかに上達が早いと思います。かの名コーチ=デビッド・レッドベターも、近年ではアームローテーションを行わないスイングへと指導方法を変えています。

フェースを開閉させる事の真実
・スイングでは身体が90度回転=フェースも90度開閉するのが当然
・俗に「フェースを開閉させない」というのは、アームローテーションを行わないという意味で、90度前後は絶対に開閉する
・現代のクラブでは、アームローテーションを行わないスイングが合理的

最後に余談ですが、フェースローテーションを全く行わないスイングというのも、一応は実在します。その代表例が金田久美子プロで、テークバックでフェースをほぼ開かずにトップまで振り上げる、超絶シャットフェースなスイングをします。


フェースをほぼ開閉させない金田久美子プロのスイング

しかしこれは、肩関節(肩胛骨周りの筋肉)が桁外れに柔らかいから出来る技術で、一般の人は絶対に真似できません。フェースを開かずにトップまで上げようとしても、普通の人は肩の高さあたりで限界なります。アマチュアゴルファーは、90度以内のフェースローテーションは許容し、なるべく無理な動きをしない方がショットは安定するはずです。

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