ゴルフ72のコツ
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世界一分かりやすい「ツイスト打法」の打ち方

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ゴルフには実に様々な理論がありますが、アマチュアゴルファーに「よく分からない打ち方は?」と聞くと、ナンバーワンに挙がるのが腰を逆回転させるツイスト打法です。ローリー・マキロイやチェ・ナヨンなどのトッププロが取り入れており、レッスンプロでも雑巾王子(武市悦宏氏)「右手のゴルフ」の片山晃氏などが提唱しており、耳にした事がある人は多いです。

ツイスト打法は、度々ゴルフ雑誌で紹介されますし、ほぼ全てのトッププロが多かれ少なかれ腰がツイストする動きが入っています。ゴルフで有名な『左の壁』というのも、原理的にはツイストと同じ意味です。

しかし「何で腰を逆回転させて打てるねん・・・」と意味が分からない人が大半だと思います。最近はレッスンプロのゴルフ動画も数多くYoutube等で見れるようになりましたが、ツイスト打法をアマチュアでも理解できるように解説されたものは皆無でした。

ところが2019年11月に、山本道場ゴルフTVで、ツイスト打法と同じ概念の打ち方が、とても分かりやすく紹介された動画がアップされたので、紹介してみます。3本ありますので、続けてご覧になる事をお勧めします。

※山本道場ではツイスト打法とは言ってませんが、この内容はツイストの動きそのものなので。


通常のゴルフスイングは、バックスイングで身体が右に、ダウンスイングでは左に回転します。ところがツイスト打法では、上半身は「右⇒左」と回転しますが、下半身は逆に「左⇒右」と回転させる意識で動かします。

そのため、動画にもあるようにバックスイングで下半身(腰)はクラブの動きとは反対に、ボールを飛ばす方向へ捻ります。トップでは上半身と下半身が捻れた(捻転差がある)状態を作る訳です。身体が硬い人はトップが非常に浅くなる感じがするでしょうが、コンパクトなスイング幅で構わないので、とにかく腰を反対に捻ります。そこから、腰を逆回転させれば(右へ回す)、上半身は勝手に左回転をしてボールを打つスイングになります。

感覚が掴みにくい人は、最初からお腹を右へ向けた「クローズドスタンス」に構えて、小さなスイングから練習していくのが、上達のコツです。腕は自分で能動的に動かそうとせず『トップの位置に置いたまま(山本師範)』の意識で、下半身の逆回転だけに集中するのがコツです。

動画を見ても分かるように、決して本当に腰が逆回転する訳ではなく、インパクトからフォローでは自然に左へ回っているので、ツイストの動きをしているようには見えません。しかし本人の意識・力のかけ方は「腰を右回転させる」なのです。

オフィスチェアで回ってみれば、ツイストの概念が分かる

ツイストの動きが上手くできれば、インパクトゾーンでヘッドが劇的に走るので、コンパクトな振り幅なのに飛距離が出ます。腕の力ではなく、遠心力と振り子運動の力を最大源に生かす打ち方だからです。また、上半身と下半身の捻転差が極限まで大きくなるので、腹筋や背筋など体幹のパワーを生かせるからです。

女子プロゴルファーが一般男性よりも飛距離が出る最大の理由が、非力が故に腕力に頼らず、遠心力と振り子運動という物理現象を極限まで高めてスイングしているからです。ゴルフレッスンでよく「体幹の力で振る」だとか「腕は使わない」などと教えられるのは、上記のツイスト打法で得られる感覚をアマチュアゴルファーに伝えようとしているからです。

ツイストの概念を更に理解しやすい方法が、オフィスチェアのような回転する座椅子で回ってみる事です。回転椅子に両足を付け、ゴルフスイングのようにまず上半身だけ右に回します。ダウンスイングの意識で左に回ろうとするより、むしろ椅子が右側へ回るように下半身を動かせば、上半身は(脱力していれば)勝手に左回転していきます。

不思議な現象ですが、物理的には当たり前の反応なのです。物体を動かすには、力の作用・反作用の原理が働きます。車や電車が急ブレーキをかけると、乗ってる人は大きくつんのめりますよね? 車体に掛けるブレーキの力とは正反対の方向へと、力が加わっている事の証明です。よって、ゴルフのダウンスイングのように左回転させたければ、力は逆に右方向へ加えるのが効率的です。

物理現象ともう一つ、ツイストが飛距離を生む要因が、身体の筋肉の反射作用です。トップからダウンにかけて、腰を右回転させようと力を入れると、左脇腹の腹筋(腹斜筋)や背筋(脊柱起立筋の左側)が縮みます。すると、筋肉が縮む反射で上半身は逆に左側へ「勝手に」回ろうとします。あらかじめ捻転差ができたトップだからこそ起こる作用で、ツイスト打法は筋肉の無意識な反応も利用しているのです。

世界一分かりやすい「ツイスト打法」の打ち方まとめ
・ツイスト打法は、下半身を逆回転させてヘッドを走らせる方法
・腕でクラブを操作せず、体幹の捻転・遠心力・振り子運動で飛ばす
・クローズドスタンスのドリルが分かりやすい

なおこのツイスト打法は、中〜上級者向けの技術であり初心者が挑む事はお勧めしません。動画に出ている山本道場のデービスさんも、元々シングルプレーヤーでかなり上手な人だから、簡単にコツが飲み込めているのです。スイング軌道が安定しない(遠心力のかけ方や振り子運動が分かっていない)初心者が挑んでも、すぐには打てないと思います。

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