ゴルフ72のコツ
初心者でもお金を掛けず、最小限の練習でゴルフが上達するコツを紹介します。

山本道場の魚突きドリル

HOME > 有名レッスンプロの内容と評判 > 山本道場の魚突きドリル

魚突きドリルとは、大人気Youtubeチャンネル「山本道場ゴルフTV」で実戦されている、新感覚(?)のゴルフスイング理論です。自分の正面に「魚」がいると想像して、それを銛で突く動作を行えば、自然とボールが打てるようになるという、不思議な理論です。

魚突きドリルの考案者である道場の師範=山本誠二コーチは、オーストラリアへゴルフ留学した事がきっかけで、日本従来のゴルフレッスン(左手主体・下半身リードのボディーターンスイング)に疑問を持ったとのこと。そして「和製スイング」の悪い点、そしてアマチュアゴルファーが陥りやすい悪癖(身体が伸び上がる・引っ張り下ろす・左へ突っ込む・・・等)を自然と改善できるような内容へ突き詰めていった結果、正面の魚を突く動作に辿り着いたそうです。山本コーチは魚突きドリルの核となる部分を「ネイティブスイング」とも呼んでいます。


※魚突きドリルの概要を説明する山本コーチ。

魚突きドリルでは、クラブを振り上げる動作は不要、魚を突こうとして右腰の横へグリップを引き寄せる動きをすれば、反動で勝手にクラブがトップの位置に上がります。ダウンスイングでも決して「クラブを下ろそう」と考えず、スタンスの正面にいる魚を突く〜つまり自分の前方へクラブを「押す」という動きになります。この事だけをやり続ければ、そのうちゴルフスイングっぽくになっていき、球にちゃんと当たるようになってくるのです。


※始めて魚突きドリルを行うジュニア生。


※従来のゴルフ理論に染まった大人が魚突きドリルをやった場合。

テイクバックで右腰の方へクラブを引くので、一般的なゴルフ理論で分析すれば、極端なインサイドアウトのスイングになります。しかし山本コーチは「インサイドとかそういう従来のゴルフ理論で考えてはいけない」と言います。山本コーチはとにかく「和製スイング理論」で考えること自体が、ゴルフの上達を妨げているのだそうです。

魚突きドリル(ネイティブスイング)の内容〜その他のポイント
・スイング中に左脇は締めない。左手をピンと伸ばす意識も不要
・身体をねじらない。右は右、左は左、と分離して動かす
・引っ張り下ろすのはNG!押す力で打つ
・手前から奥へ振る「縦ダフリ」の意識を持つ

魚突きドリルは、クラブの慣性力・物理現象を利用するスイングであり、自分で能動的にクラブを上げる・下ろすなど考えない事が重要だと説いています。そして、この魚突きドリルの動きが出来れば、他の事はどうでもいいと言います。グリップもスタンスも基本的に本人がやりやすいものでOK、スイング中のシャフトの角度などは「角度もへったくれも無い!」と一刀両断しています。


※一番弟子=いつき選手に「角度もへったくれもない」と教える(笑)。

プロゴルファーのスイングも人それぞれ千差万別なので、細かい事は各自のフィーリングに任せてOK。「テイクバックで伸び上がる」「ダウンで引っ張り下ろす・突っ込む」といったゴルフスイングで絶対NGな動きを抑制するのが最重要で、他は各自がやりやすいようにすれば良いという理論で、それを実現するのが魚突きドリルという訳です。

なお、山本道場ではグリップは本人のフィーリング重視、握りやすいように好きに持ってOKと教えられますが、山本誠二コーチ自身はベースボールグリップで握っているそうです!


※生徒の新井美穂さんにベースボールグリップを教える山本コーチ。

★関連ページ;ゴルフはベースボールグリップが圧倒的にメリットが多い!

動画にあるように、山本コーチ自身も色々と試した末に、ベースボール(テンフィンガー)グリップに行き着いたそうです。インターロッキングなどは指を痛めやすいので、一応ベースボールグリップが「推奨」だそうですが、最後は自分のフィーリング重視にしなさいとの事です。例えば一番弟子のいつき選手は、ベースボールグリップで覚えて、今はオーバーラッピングになっているのだとか。

魚突きドリル内容まとめ
・クラブが動く反動の力(物理現象)を利用したスイング
・自分で能動的にクラブを上げ下ろししない。「突く」動きに専念する
・握り方はベースボールグリップ推奨だが、好きにしてOK
・その他は、各自のフィーリング、やりやすいように行ってOK

スライスで悩むアマチュアゴルファーには、魚突きドリルは有効な改善手段になるでしょう。極端なインサイドアウトのスイングなので、必ずフックが打てるようになります。事実、山本道場の動画に出てくる4人の看板娘(いつき・ちさと・しおり・もえな)を筆頭に、ジュニア達も全員ドローボールを打っています。

※ですが山本コーチ曰く、魚突きドリルでもフェードは打てるそうです。

山本コーチは、最終的にはスイングの事を考えず「あそこにボールを打ちたい」と思ったら、何も考えずにナチュラルにボールを打てるようになる事が究極だ、それが欧米人の感覚であるネイティブスイングだとレッスンしています。そのためには、今までの意識・和製スイングの常識を完璧に捨て去るべきだと教えています。

従って魚突きドリルを実戦するなら、中途半端に要素を取り入れるとグチャグチャになるので、完全にこれに専念して練習すべきです。ただし、理屈よりもフィーリングが重要な理論なので、独学ではなく実際に教わる方がよいでしょう。初心者でも可能(むしろ先入観が無いから有効)なレッスンらしいので、気になる人は山本道場に入校してみては?

当サイトはリンクフリーです。画像や文章の盗用は禁止致します。
Copyright (C) 2016 www.golf72kotu.com All Rights Reserved.