ゴルフ72のコツ
初心者でもお金を掛けず、最小限の練習でゴルフが上達するコツを紹介します。

スタック&チルト(左一軸打法)

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スタック&チルトは左一軸打法のゴルフ理論。米国のアンディ・プラマー とマイケル・ベネットという二人のレッスンプロが体系化した理論で、その書籍は世界中の多くの言語に翻訳され広まっており、評判も高いです。

一般的なゴルフスイングは、テークバックで右足に、ダウンスイング以降で左足に、重心が移動します。しかしスタック&チルトでは、テークバックで右足側に体重移動させず、少し身体が左側(飛球線方向)に傾いた「左一軸」のスイングとなります。

最初に見た人はかなりいびつに感じるでしょう。しかし実は、左一軸スイングは決して亜流な理論ではなく、採用しているプロゴルファーも居ます。日本では2016年に連続優勝するなど賞金王争いを繰り広げている谷原秀人プロが代表格です。またあのタイガーウッズも、2000年代後半に、スタック&チルトへスイング改造を行っていました。それだけ優位性のある理論だという証明でしょう。

同理論のバイブルである「スタック&チルト (ゴルフダイジェスト社)」で紹介されている打ち方のコツは・・・

スタック&チルトの内容(ポイント)
・プッシュドローが基本なので、フェースを2〜3度開いてアドレスする
・アドレスの体重比率は55:45で左足に多く乗せる
・テイクバックは円を描くようにインサイドに引く
・テイクバックで体は左に傾ける
・テイクバックで右足は伸びる
・ダウンで腰を左へ突き出す(バンプ)
・ダウンで尻を押し込む(下半身リード)

となります。左足重心であるにも関わらず、ダウンスイングで更に左へ腰を移動させる(いわゆるバンプという動き)のが特徴的です。通常の体重移動のあるスイングプレーンが楕円になるのに対し、スタック&チルトでは綺麗に円を描くスイングプレーンなので、必然的に強いインサイドアタックになり、球筋はドローになりやすいです。ゆえにアドレスから若干フェースを開いて構えるのも特徴ですね。

スタック&チルトに代表される左一軸打法の最大のメリットは、体重移動がない=軸がぶれにくい事により、ショットの安定性が向上することです。

また左足の上で回転するような感覚になるので、身体が固い人でも楽に深い捻転を作れること、またクラブをインサイドから振りやすい(カット軌道に振る方が難しい)ので、ドローボールが打ちやすい事もメリットだと言えます。

アウトサイドインのカット打ちスライスに悩んでいる初心者の人は、テイクバックで右へ体重移動せず、スタック&チルトのように左一軸で振ることを意識すれば、コツを掴めば比較的簡単にドローヒッターに生まれ変われるはずです。

スタック&チルトのデメリット〜飛距離は落ちるのか?

スタック&チルトのデメリットとして、体重移動が無いため飛ばない・・・という評判がよく語られています。確かに2016年の谷原プロも、ドラコン王=安楽拓也プロの教えを取り入れて飛距離アップした事が優勝につながった、という事実もあります。しかしプロのレベルならいざ知らず、アマチュアゴルファーが左一軸スイングに変えて飛距離が落ちる可能性は低いです。

アマチュアレベルでは、体重移動がなくなっても、捻転が深くなる事や球筋がドローになること、そして軸が安定する事でミート率がアップするので、むしろ飛距離が伸びる位です(特にスライス癖のある人は)。スタック&チルトが飛ばない・・・というのは都市伝説に過ぎません。

※アマチュアが体重移動を大きくすると、スウェーになってシャフトが順しなりを起こし、フェースが開いたスライスになって飛距離が激減する・・・というパターンに陥りがちです。

スタック&チルトなどの一軸打法では、体重移動がほぼ無いため、スイングプレーンが楕円軌道になりにくいことが本当のデメリットです。理想のスイングと言われる「低く長いインパクトゾーン」が、左一軸では物理的に作りにくいのです。

このため、特にアイアンでは過度のダウンブローになりやすく、スピン量が増えて球が吹け上がりやすくなります。低い球を打つのが難しいのです。また同じ理由から、上下の打点のズレに弱く、アマチュアレベルだと酷いダフリ(ザックリ)が起きやすいという問題もあります。

加えて、身体が左へ傾くのでリバースピボットのように見えるため、知らない人からみたら下手くそなスイングに見えることも、一種のデメリットですね。

スタック&チルトの内容と評判まとめ
・体重移動がない=軸がぶれにくい事でショットの安定性が向上する
ドローが簡単に打てるのがメリット
・飛距離ダウンはあくまでプロレベルの話。アマチュアはミート率の向上やドローの効果で、逆に飛ぶようになる人も居る
・過度のダウンブローで、ダフリや吹け上がりが起きやすいのがデメリット

そして特殊な理論なので、レッスンを受けられる場所が日本にはほとんど無いという問題もあります。左一軸で振っていると、おそらくほとんどのゴルフレッスン場で完全矯正させられるはずです。スタック&チルトで上達するには、完全独学で練習を続けるしかないでしょう。

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