ゴルフ72のコツ
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キャメロン・チャンプ(ツアープロ最強の飛ばし屋)のスイング動画

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キャメロン・チャンプ(Cameron Champ)選手は、2019年のPGAツアーで初勝利を上げた、期待の若手選手です。とにかく圧倒的な飛距離が武器で、下部ツアー(WEB.com)では平均340ヤード!というドラコンプロ並に飛ばしていたことで話題になった選手でもあります。そんなキャメロン・チャンプのスイングを、前方と後方からのスロー動画で見てみます。

このキャメロン・チャンプ選手、図抜けた飛距離を出すということで、さぞかし極端なスイングをするのかと思いきや、ご覧のようにノーマルで綺麗なスイングです。

飛ばし屋の選手は、例えばババ・ワトソンやジョン・デイリー、日本の横峯さくらや渡邉彩香など、ドラコンプロ並の超絶オーバースイングになる人も多いです。ところがキャメロン・チャンプのトップは、シャフトが地面と平行な、オーソドックスな振り幅です。

キャメロン・チャンプは身長183センチ・体重79キロと、長身でもマッチョでもありません。この体格でオーバースイングもせずに340ヤードも飛ばすというのは、相当に規格外な事です。

腰の回転量が非常に大きい〜インパクトでは45度近く開いて見えますが、肩の開きはそれよりも小さく、大きな捻転差ができている事が分かります。身体が柔軟で捻転差が作れる事が、細身でもヘッドスピードを上げられる要因の一つです。但し、捻転差が大きいことは、トッププロならほぼ当たり前の要素であり、特別な動きではありません。

あえて特徴的な挙動を言うなら、インパクトで若干ジャンプする事です。それも、左足を右後方に蹴り上げるような飛び上がりかたです。ヘッドを走らせるためには、遠心力と逆方向に力を加える(向心力)動きも有効で、ババ・ワトソンやレクシー・トンプソンなども打ったあとに前足が後方にのけぞるようにジャンプします。

またハンドファーストの度合いが大きいことも、特徴かもしれません。インパクトで既に左腰よりも飛球線方向に手が出て、その分左手首が強烈に曲がっています(ヒンジング)。日本の藤田寛之プロもハンドファーストが極端な選手ですが、チャンプ選手もそれに匹敵する位です。

ジャンプする動きと、軽いアームローテーションが特徴

もう一つは、スイング中に若干アームローテーションが入ることです。ダスティン・ジョンソンなどシャットフェースな人は、トップでクラブフェースが真上を向きます。下記の後方からの動画を見ると、キャメロン・チャンプはほぼ正面を指しています。今時のスイングからいえば、若干のオープンフェイスとも言えます。

それが、インパクト後のフォロー(シャフトが地面と平行のあたり)で右手が左手の上に被さっていく動きをします(最初の正面からの動画だと分かりやすいです)。セルヒオ・ガルシアのような極端なアームローテーションでは無いですが、若干だが手を返すタイプのスイングです。

近年は、クラブヘッドの大型化に適するように、シャットフェースでフォローでも手を返さないプロが主流派です。ダスティン・ジョンソンやアダム・スコット、日本の松山英樹などもほぼ手を返さず真っ直ぐ振り抜いています。

★関連ページ;フェースローテーションとアームローテーションの違い

キャメロン・チャンプが記録した下部ツアー(WEB.com)での平均340ヤードというのは、PGAツアーのトッププロでも310ヤード台(2018年はマキロイの319ヤードが1位)なので、桁外れの記録です。しかしPGAツアーに参戦1年目の途中経過(19年3月時点)では、平均飛距離316ヤード(4位)と大幅に落ちています。

下部ツアーだと(昇格を目指して)ガンガン攻めていけますが、コースの難易度もプレッシャーも増すPGAでは、勝手が変わってくるのかも知れません。

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