ゴルフ72のコツ
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「風に負けない球」は存在するのか!?低い球を打つ方法

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ゴルフで厄介な事の代表が、風の影響です。プロゴルファーのような正確なショットを打っても、突然風の強さや向きが変われば、ターゲットを大きく逸れてしまいます。

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では風の影響は「運だ」と諦めるしかないのでしょうか?テレビ等のプロゴルファーの会話で、良いティーショットを打って「強い球だ」とか「風に負けない球」みたいな発言を聞いた事があるでしょう。まるで、同じドライバーの弾道でも、風に流されにくい球があるかのように感じますよね・・・。本当に「風に負けない球」なんてものは存在するのでしょうか?

しかし結論から言うと、風に強い球など、物理的には存在しません。風の影響を減らせる唯一の方法が、後述する低い弾道のみであり、同じ高さのドライバーショットだと風に強いも弱いもありません。このような発言をするプロ・上級者は、感覚だけでものを言っており、物理的な事は全く理解していないのでしょう。

★風に負けない球(風に強い球)など存在しない!

ゴルフに限らず、プロまで登り詰めたスポーツ選手というのは、体で覚え、経験でしか語れない人が大半です。野球のピッチャーの投球を「重い球・軽い球」と表現する行為が典型例です。同じ約140グラムの公式球を打っているのですから、飛距離は「芯で捉えたかどうか」や「バットの入射角の差異」などで決まるだけで、ピッチャーが「重くて飛ばない球」を意図的に投げる事など、物理的に出来る訳がないのです。

※かつて野球のテレビ番組で、ほとんどの選手が「球の重い軽いはある!」と言っていましたが、元ヤクルトの古田敦也氏だけが「気のせいだ」と否定していました。古田さんのように理論・理屈で考えられるスポーツ選手はまれなのです。

なお、風と喧嘩させるように曲げる事を、風に負けない球と言えなくもないです。例えば左から右へ吹いている風に対して、フック(ドロー)を打てば、風の影響と相殺してある程度真っ直ぐ打つ事は可能です。しかしこれは、風に抵抗して曲げているだけであり、風に負けない球か?と言われると、少し意味合いが異なるでしょう。

風の影響を最小限に抑える、低い球の打ち方

ということで、風に負けない球など存在しませんが、物理的に風の影響を少なくする球・打ち方はあります。それが低い球です。打球が風の影響を受けるのは、滞空時間に比例するので、低い球ほど風に流されにくいのです。

ゴルフの4大大会の一つ=全英オープンは、風が非常に強いリンクス(海岸沿い)のコースで行われます。よって全英オープンのラウンドでは、ほとんどのプロが普段よりも低い球を打って攻めています。リンクスコースでは、風速が10m/sを越える事も珍しくなく、しかも強さや向きが頻繁に変化します。高く球を上げると何処へいくのか全く予測できなくなるので、プロの人達は極力、低い球を打とうとするです。

タイガーウッズの「スティンガーショット」や、石川遼プロが球の上がりにくい「0番アイアン」を使うなど、トッププロでもリンクスの攻略には特別な方法を用います。

我々アマチュアゴルファーも、スティンガーショットは無理でも、普段より低い球で風の影響を最小限に抑えるプレーをすれば、風の強い冬場では大きな武器になります。

低い球を打つコツは、普段より1〜2番手大きいクラブでコンパクトに振る事です。後は極力、普通のショットと変えずに、番手通りのロフトで球が上がりにくくする打ち方が、アマチュアにとっては最も無難・ミスが少なく低い球を打つ方法です。いわゆるパンチショットが、最も近いイメージですが、より球を上げないためには、更に注意すべきポイントがあります。

一般的に、低い球を打つ方法は「球を右足寄りにしてアドレスする」と言われますが、こうするとスイングの下降途中でボールを捉えに行く事になるので、ザックリ(酷いダフリ)になるリスクが高いです。また、あまり「上から抑えるように打ち込む」意識が強いと、ダウンブローが強すぎてバックスピン量が増えて吹き上がる可能性も出て来ます。

ダウンブロー(入射角がキツい)だと、ロフト角以上にバックスピン量が出てしまいますが、払い打ちだと余分なスピンは掛かりません。ゴルフでは、脇を締めてインサイドからクラブを入れるように振れば、ボールへの入射角が緩やかになり、バックスピン量が増えません。

風の影響が少ない「低い球」の打ち方
・1〜2クラブ大きめの番手で、コンパクトに振る
・球の位置はいつも通り。右足寄りにするとザックリが出やすい!
・下手に上から打ち込もうとせず、インサイドから払い打つ意識で振る

インサイドから打てば低くなる原理が分からない人は、アプローチショットで体感してみると良いでしょう。2〜30ヤードのアプローチで、同じクラブでもインサイドアウトに払い打つように振れば、普通よりも低くて良く転がるアプローチになります。


※『ごるふる』公式動画;シニアプロのスゴ技・芹澤信雄

上記動画のように、同じアプローチウェッジでもインサイドから振れば(ボールは少し右にセットしているとはいえ)ビックリする位に低くて転がる球になる事が分かります。なお芹澤プロは「フック回転をかければ転がる」と言ってますが、実際はボールの横回転など無関係で、インサイドから低い入射角で捉えているから、バックスピン量が減って良く転がるというのが物理的な正解です。

フルショットでもこれと同じ原理で、ドローを打つようにインサイドから振れば、自然と低い球が出るのです。但し、慣れていない初心者がやると、フェースが開いた煽り打ちになりやすいので、日頃から練習場で低い球を打つ事を試しておくのが良いでしょう。

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