HOME > ゴルフに関するデータと用語集 > 冬のゴルフの寒さ対策〜準備すべき事
アマチュアゴルファーの中には「冬場は寒いから休業だ」という人も少なくないでしょう。確かに冬のゴルフは、何かと大変な事が多いので、嫌われるのもある意味当然です。このページでは、冬場でも快適にプレーするための寒さ対策・冬ゴルフの攻略法をまとめてみました。
地面が濡れてる事が多い⇒ボールの汚れ対策でビニール袋を
皆さんご存知のように、日本の冬は快晴の天気になることは少ないです。たとえ雨や雪が降ってなくても、ゴルフコースに「霜」が降りていたり、地面が凍っている事も少なくないです。早朝には凍っていたのが、9時・10時と日が高くなって気温が上がるにつれて解けて水になり、芝が濡れている状態に変化する事もあります。
つまり冬は、雨が降っていなくてもコースが湿ってぬかるんでいるケースが多いのです。そのため、ボールや靴やクラブが泥で汚れやすくなります。特にボールをポケットに入れる人は、泥まみれになるので、ビニール袋をポケットに入れておく事をお勧めします。
カイロは絶対に持って行くべし
ゴルフコースの大半が、標高の高い山奥か、風が吹き抜ける河川敷にあるため、冬場は恐ろしく寒いです。手がかじかんでクラブを握る感覚が麻痺する事もあるので、絶対に使い捨てカイロのように手を温められる道具を持っておくべきです。
親切なコースなら、冬場はカイロを無料で配ってくれたりもしますが、確実だとは限りません。使い捨てカイロは、100均やホームセンター、コンビニなど何処でも売っているので、自分で買っていく事がベストです。
温度調節しやすい服の着込みを
冬は寒いからと、やたらと服を着込んでプレーする人も居ますが、単純に厚着にすればよいとも限りません。服を着込むほど、身体の可動域が狭くなるので、いつもとスイングが変わってしまいます。また、昼間は日が照ってきて以外と暑くなる事もあり、着込んでいると汗ばんで、逆に風邪を引く原因になったりもします。
なるべく脱ぎ着できて、簡単に調節できる服装にする事をお勧めします。
冷え性の人は耳あて (イヤーマフ)を
上記の「温度調節しやすい服装」とも関連しますが、手袋や耳当てで防寒する事がお勧めです。当サイト管理人もかなりの冷え性で、冬場は手先や耳が「ホントに血が通ってるか?」と思うくらいに冷たくなって辛いです。ですが、打つ時以外は手袋と耳当て(イヤーマフ)をしていれば、かなりマシになります。
特にグリーン上で他人のパットを待っている時が、以外と時間が長く、しかも身体を動かさないので冷えやすいです。グリーンに上がる時は、手袋や耳当てを忘れないことが、快適なプレーのコツです。
寒くて筋肉が固まってるので準備体操を入念に
これは当たり前の事ですが、本当に重要です。アマチュアゴルファーは、腰痛を発症したり、足首をねんざしたり・・・等の怪我が、冬場には圧倒的に増えるので要注意です。
寒いが水分を全く取らないのは良くない
寒い季節は、トイレが近くなりがちです。特にゴルフ場は、トイレのある場所が限られているので、極力水分を取りたくない・・・という人は多いです(特に女性)。しかしゴルフは、1ラウンド=4〜5時間かかるスポーツであり、全く水分を取らないというのは健康上良くないです。
★関連ページ;ゴルフ場でのトイレ問題〜突然の腹痛への対策は?
ラウンドの最中は控えるにしても、昼の食事でも水分を取らない・・・というのはNGです。実は冬場でも、脱水症状を起こす事はあるので、水分も適度に取っておくべきです。
「ボールを温める」は無意味!
ゴルフ漫画などで「冬はボールを温めていれば飛ぶ」なんてシーンが出てきたりします。冬場はゴムが硬質化するので、暖めていればゴムが普通通りに機能してよく反発するのだ・・・なんて理論らしいですが、これは今や迷信です。
確かに昭和の時代に使われていた糸巻きボールだと、温度による材質変化が大きかったのかも知れませんが、進化した現代のゴルフボールは、一般的な温度差なら反発力はほとんど変化しないそうです。ボールを温めるくらいなら、かじかむ手の指先を温める方が、はるかに有効です。
雪が積もってプレーできない場合もある
これは対処のしようがない事ですが、冬は雪でプレーできなくなる可能性もあります。前日の時点で雪が大量に積もっていると、ゴルフ場自体が臨時休業されます。また、通常通り営業スタートしてプレーが始まってから、突然大雪になってプレーできなくなる事もあります。
前者の場合、キャンセル料も発生しないのでまだ諦めがつきますが、実際にスタートしてから雪でプレーできなくなっても、返金されません。当サイト管理人も一度、プレー中に急に雪が強まって、フェアウェイも完全に埋まるほど積もってプレーできなくなって途中で切り上げを余儀なくされた経験があります。あまりの急激な積もり方に驚きましたが、ゴルフ場は芝生に覆われているため、コンクリート詰めの街中よりも雪が溶けにくく積もりやすいのです。残念ですが、諦めるしかない事案ですね。
良いスコアはまず出せない
冬場は身体が動きにくい、手がかじかむ、といった身体的要素以外にも、スコアアップを阻む罠が沢山ひそんでいます。まず他の季節と比べて圧倒的に風が強いです。日本の冬は西高東低の気圧配置の影響で、ほとんどの地域において夏に比べて風速は倍以上になります。
強風だとスコアメイクが難しいのは自明の理です。プロゴルファーでも、例えば全英オープン(リンクスコース)のように強風が吹き荒れると、例外なく皆がスコアを崩していく事が証明しています。加えて冬場の地面は、乾燥で芝が硬くてソールが跳ねる場合もあれば、霜の影響でぬかるんでいてソールが潜る場合など、ライの変化も極端です。同じゴルフ場でも、風向きや日当たりなどの影響で、固い地面とぬかるんだ地面が混在していることもしばしばあり、ゴルファーを悩ませます。
ということで、冬場にベストスコアを出すことはまず不可能なので、そこは諦めましょう。スコアは二の次でゴルフを楽しみたい・・・という人はOKですが、ひたすら自己ベストを目指す人は「冬場に無理にプレーする必要は無い!」と言っても過言では無いくらいです。
このように冬場のゴルフは、何かと大変で面倒な事が多く、悪いことが目立ちます。しかし逆に、いくつか良いこともあります。
何と言っても、冬はゴルフ場が空いている事が最大のメリットです。当たり前ですが「寒いから止めておこう」と考える人が多いので、季節の良い春や秋に比べて圧倒的に予約数が少ないです。大抵のコースで、土日でもさほど待たされずにプレーできます。
また客が少ない事に付随して、プレー料金が安くなる事も多いです。ゴルフ場の料金は基本的に変動相場制です。ゴールデンウィークのように休日かつ気候が良いような時期は、プレー料金は平時の倍以上に跳ね上がる事が珍しくないですが、客が減る1月・2月などは2〜3割の割引料金になる事も少なくないので、大きなメリットですね。
あと、プレー後のお風呂が気持ちいいという事も、メリットかも知れませんね。大半のゴルフ場は、スーパー銭湯並の大きな浴槽がある快適なお風呂なので、プレー中の寒さとのギャップで他の季節よりもお風呂が気持ちよく感じます。