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小柄な人でも簡単に飛距離を伸ばせる3つの方法

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アマチュアゴルファーは飛距離不足に悩んでいる人は多いです。特に小柄な人や非力な人は、飛ばすことに関してはそもそも不利なので、余計に悩みが深いです。

ゴルフの飛距離は、ヘッドスピードとミート率と打ち出し角度&バックスピン量の4つの要素で決まります。プロゴルファーは打ち出し角とスピン量を最適にすべくスイングしていますが、アマチュアの再現性では、常にこれを最適化するのは簡単ではありません。

となると、やはりヘッドスピードを上げる事が王道になりますが、身体が小さいとスイングの円弧も小さいので遠心力が稼げませんし、非力だとクラブを速く振ることは難しいです。ということで、小柄な人や非力な人が飛距離を求めるのは、一見すると不可能な芸当にも思えます。

しかし実は、小柄な人や非力な人でも簡単にヘッドスピードを上げられ、楽に飛距離を伸ばせる方法が3つありますので、紹介してみます。

楽に飛ばせる方法の一つ目は、スイングアークを大きくすることです。具体的な例で言うと、横峯さくらプロのように、クラブヘッドが300度くらい回る極端なシャフトクロスのトップを作る事です。横峯さくらプロは身長155cmと日本人女性の平均(約158cm)よりも小さいですが、並の男性以上に飛ばす秘訣が、この大きなトップにあります。


横峯さくらのトップ(出典;ドライバーショット連続写真

この方法を言い換えると、世間で言うところの「オーバースイング」を許容することです。スイングアークを大きくするほど、クラブヘッドの助走距離が長くなるので、ヘッドスピードが上げられて、飛距離を伸ばせます。オーバースイングはゴルフレッスンでは「悪」だとして矯正されがちですが、飛距離が欲しければそんな教えは無視する必要があります。

大柄な人は、普通の270度(シャフトが地面と平行)のトップでも、身長がある分スイング半径が大きいので、ヘッドスピードが速くできます。小柄な人はただでさえ円弧が小さいのですから、そのハンデを跳ねのけるにはトップの位置を深くして、円弧は小さくても助走距離を長く取れる、大きなスイングアークを作る必要がある訳です。

横峯さくらプロのような深いトップは、体の柔軟性が高い人でないと不可能に思えますが、実は右肘を上げて手首を柔らかくコック(親指側に折る動き)させているだけです。実際に横峯さくらを教えていた父・良郎氏は、彼女のオーバースイングについて「実はさくらは身体が硬い!あれは手首の動きで大きくしているだけ」とテレビで語っていました。右肘を上げて腋を空けるフライングエルボーにして、手首のコックを使えば、誰でも270度以上回る大きなスイングアークは作れます。

オーバースイングと手首のスナップを使うこと

二つ目の方法は、手首のスナップを積極的に使うことです。この打ち方の参考になるのは、香妻琴乃プロです。香妻プロも(横峯さくら同様)かなりオーバースイングですが、それ以上に手首の使い方が特徴的な選手です。


香妻琴乃のスイング動画(DUNLOP CHANNEL公式)

上記の動画のスロー再生を見ればよく分かりますが、インパクトで思いっきり手首をスナップさせて、ビンタするように振り抜いています。香妻プロが、身長157cmと小柄ながら250ヤード以上飛ばせる理由が、手首のスナップでヘッドスピードを上げている事にあります。

従来のゴルフレッスンでは、手首は過剰に使わないよう教えられると思いますが、現在では時代遅れの理論です。手首のスナップを使うプロは、香妻琴乃さんのような小柄な女子プロだけに限りません。元男子世界ランキング1位のフレッド・カプルスや、現在男子ツアーで1.2を争う飛ばし屋=バッバ・ワトソンも、インパクトで手首のスナップを使う選手として有名です。また飛距離のギネス世界記録=515ヤードを飛ばしたマイク・オースチンも、手首を大きくスナップさせる打ち方でした。

★関連ページ;ゴルフでの手首のスナップとは?

注意点としては、手首はフェースを開閉させないように、真横に振るような動きをすることです(いわゆるヒンジング)。スナップといっても、手首や前腕をこねてしまえば、インパクトでフェースが大きく開閉しすぎるので、タイミングのズレで大きく左右に曲がってしまいます。手首のスナップは、とにかくクラブフェースが左右に開閉しないように使うことがコツです。

 

長尺ドライバーを使うのも一つの方法

最後の方法は、スイングの動き自体を改造するのではなく、道具=クラブを飛距離が伸びるモノに変えることです。具体的には、高反発クラブにすること、長尺(シャフトを長くする)にすること、の2つの方法が考えられます。但し高反発クラブはルール違反になるので、競技会やハンディキャップ算出ラウンドでは使用できません。従ってここでは、クラブを長尺にする事に絞って解説します。

★関連ページ;高反発ドライバーはどれくらい飛距離が伸びるか?

近年、市販されているドライバーの9割以上は、シャフトの長さが45〜46インチです。おそらく貴方がお使いのドライバーも、この範囲に納まっているはずです。しかし現在のゴルフルールでは、シャフトは48インチまでOKとなっています。

ゴルフクラブは、長さが1インチ(2.54cm)伸びるとヘッドスピードが約1m/s上がり、ドライバーだと最大飛距離は5〜6ヤード伸びます。つまり、ルールの上限である48インチまでシャフトを長くすれば、肉体改造をせずスイングはそのままでも、飛距離は10〜15ヤード伸びる可能性があるのです。

ドライバーのシャフトを長いものへ交換・リシャフトする方法が一つですし、そもそも「長尺」を売りにしているドライバーもあるのでそれを買うのも一つです。但し、ドライバーが48インチになると、通常のキャディーバッグだとフードが閉まらない可能性が高いです。その問題に対しては、キャディーバッグのフードを外して使用するか、フードとの連結部分を延長できる「キリン君 」のような商品も売られているので、対処は可能です。

小柄な人でも簡単に飛距離を伸ばせる方法まとめ
・スイングアークを大きくする(オーバースイングを許容)
・手首のスナップを積極的に使う
・長尺ドライバーにする

以上の3つが、小柄で非力な人でも飛距離を伸ばすのに有効な方法です。但し注意すべき事は、この3つはいずれも再現性や方向性という面ではマイナスに働きます。筋力アップせずに楽に飛距離を伸ばすには、スイングを改造するにせよ、クラブを変えるにせよ、いずれも「少々無理して」ヘッドスピードを上げる行為になる事を理解せねばなりません。

正確性を損わずに飛距離を伸ばすためには、やはり「低スピン&高打ち出し角」の合理的なスイングを磨きつつ、筋力アップでヘッドスピードも上げていく・・・という王道の方法しかありません。簡単に飛距離を伸ばす事は、安定性を捨てる事とのトレードオフでのみ得られるのです。

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