ゴルフ72のコツ
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パターで二度打ちが出てしまう原因と対策

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アマチュアゴルファーでは希に、ごく短いパットや下りのパットなどを「ゆっくり打たねば・・・」と手加減を誤り、二度打ちしてしまう事があると思います。中級者以上の人からすれば、何故そんな事が起きるのか?と不思議に思うでしょうが、パターのストロークが固まっていない初心者では、さほど珍しくないミスです。

パットで二度打ちが出る原因は、ボールが転がる速度よりも、パターヘッドの速度が早くなっているためです。物理学の「運動量保存の法則」から考えれば、ヘッドが等速で動いていれば、絶対に打ったボールに追いつく・追い越す事はあり得ません。要するに、ヘッドが加速しながらボールを打っているから、二度打ちになる訳です。グリップをゆるく握っていると、手元で遊びが多くなり、ヘッドの速度が安定しません。

★関連ページ;短いパットのコツ〜グリップは強く握るべき!

通常のフルスイングのショットなら、ヘッドが加速しながらインパクトするイメージは正しい打ち方ですが、パッティングに関しては例外です。パターヘッドは等速で動く(百歩譲っても減速しつつ打つ)のが絶対で、加速して打つのは御法度です。

二度打ちが出やすいタイプの打ち方もあります。ジャンボ尾崎プロや横峯さくらプロのように、テークバックが小さく、フォローの大きさで距離感を出そうとする打ち方だと、短いパットで二度打ちが出やすいです。別にこの打ち方が間違っている訳では無く、フォローの大きさ(実際にはスイングスピード)でイメージを出そうとする方が、距離感が合いやすい人も居ます。但し不慣れだと、短いパットを小手先で合わそうとして、二度打ちしやすい傾向があります。

また、ヘッドアップする癖がある人も、二度打ちを誘発する原因となります。結果を見たい意識が強いと、ヘッドアップしやすい訳ですが、頭が前を向くと同時に腕も振られてしまいやすく、インパクト後にヘッドが不用意に加速して二度打ちする、という構造です。

なお、二度打ちした場合のルールは、1打のペナルティーを加算した上で続行です。つまりパーパットを二度打ちして入った場合、ボギーでホールアウトした事になるわけです。

二度打ちが怖いからと強く打つのは間違い!パターはジャストタッチが正解

パターで二度打ちが出るケースというのは、1メートル以内の短いパット(あるいはもう少し長くても下りのパット)に限られます。解説したように、ヘッドがボールよりも早く振り抜かれる事が原因なので、ボールが転がるスピードが速いロングパットだと、まず2度打ちにはなりません。

ゆえに、この恥ずかしいミスを無くすための対策は(ヘッドアップを矯正する事を含め)1メートル程度の短いパットをきっちり打てるよう、練習するしかありません。二度打ちを恐れて強めに打てば、少しでもラインがずれればカップに蹴られて入らないからです。

日本のゴルフレッスンでは、パターは強めに打つべきだと教えられる事も多いです。確かに「Never up Never in」即ちカップに届かないパットは絶対に入りませんし、全盛期のタイガーウッズはパットをショートする事がほぼ無かったというのも事実です。「パターはカップの43センチオーバーさせるのが最適な強さだ」なんて馬鹿な都市伝説(※注)まであります。

※注;アメリカのデーブ・ペルツという研究者の論文だそうです。「Never up Never in」を実行させる為の心理トリックとしては良いかも知れませんが、物理的には明らかに間違いですね。

しかし物理的に言えば、カップの中央に丁度届く、いわゆるジャストタッチのパッティングが最もカップインの確率が高くなります。これは物理的に絶対の真理です。カップの幅に入っていれば、絶対に縁に弾かれたり舐めたりして外れることが無いからです。ジャストタッチで打つことが、どんなラインだろうとベストなパッティング方法なのです。

ロングパットをジャストタッチで打つのはアマチュアの練習量では不可能な話ですが、1メートル程度のショートパットならマスターすることは可能です。この距離なら、家の中でパターマットで練習することも出来ますから。

短い下りのパットなどは、強く打てば外れた時に転がっていくので、3パットになる危険性が高いです。1メートル程度の距離は、必ずジャストタッチで打てるようになることが、スコアアップにとても重要な要素です。そして、ゆっくり等速なスイングでパターを振れる技術を身に付ければ、二度打ちなど出なくなります。

二度打ちをしない為の裏技?

どうしてもゆっくり等速でスイング出来ない、コツン!と強くなったり緩んで二度打ちが出たり・・・という人は、少し邪道ですがストロークの強さを安定させる対策があります。それは、あえてパターの芯を外して、トゥ(先の方)で打つという技です。

実はパターでも、芯を外せば強く反発しません。わざとトゥ側でヒットするように構えて振れば、強めに当たっても勢いが弱まり、ゆる〜い球で転がすことが可能です。ゴルフ漫画でよく出てくる裏技ですが、実際にプロゴルファーでも、キツい下りのパットなどで緩まずストロークするため、わざと芯を外したトゥ側で打つ人も居ます。

トゥ側でヒットすれば、少しフェースが開く方向へ力が働くので、構えよりもやや右に球が出やすいという注意点がありますが、それ以外には何の特殊技能も必要がなく、簡単に使える裏技です。二度打ちを避けるためにどうしても強くヒットしがちな人は、一度この方法を試してみては如何でしょうか?

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